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【下肢静脈瘤対策】弾性ストッキングの種類や使い方をご紹介!

下肢静脈瘤やむくみの対策として「弾性ストッキング」を利用する方法があります。一般的なストッキングとは異なる点も多いので、使用の際は特徴などを把握しておくことが大切です。そこで本記事では、弾性ストッキングの概要や種類ごとの特徴、履き方などを解説します。弾性ストッキングに興味のある方、弾性ストッキング選びに悩んでいる方などはぜひ参考にしてください。

 

【監修医師】宮本 信一

大阪医科大学卒業・京都大学医学博士取得後、国内やドイツでも研鑚を積み、2005年ラジオロジークリニック扇町を開院。血管外来では下肢静脈瘤の診断・治療に尽力。画像診断部門ではMRIやCT、マンモグラフィ等幅広い画像診断を行なっている。

目次

弾性ストッキングとは

弾性ストッキングとは、特殊な編み方により足を圧迫することを目的に作られているストッキングです。一般的なストッキングよりも固いつくりになっています。弾性ストッキングを用いるのは、主に下肢静脈瘤やむくみなどの悩みを抱えている場合です。弾性ストッキングは、関節部が最も圧迫が強く、つま先から足の付け根に向けて圧迫が弱くなっていきます。この構造により、ふくらはぎの筋肉を圧迫し足の静脈の血液が下から上に流れやすくサポートすることができるのです。

弾性ストッキングの種類

弾性ストッキングの中にも形状などによってさまざまな種類があります。ここでは、主な種類をピックアップし、種類ごとの特徴やメリット・デメリットなどを解説します。

ハイソックスタイプ

膝下までのタイプです。ハイソックスほどの長さしかないので、着脱がしやすいというメリットがあります。また、着用時も圧迫される部分が少なく、不快感を感じにくいことも特徴です。気軽に履けるものを使いたい方にはこの種類が適しています。なお、大腿部を圧迫できないことは留意しておきましょう。

ストッキングタイプ

足の付け根まで長さのあるタイプです。大腿部まですっぽり覆えるので、足全体を圧迫できます。弾性ストッキングのさまざまな種類の中では着脱はしやすい部類に属します。なお、ずり落ちやすい点は注意が必要でしょう。

パンストタイプ

下半身を全て覆うタイプです。弾性ストッキングの中では最も着脱がしにくいので、トイレなど脱ぎ着しなければならないときは少し面倒かもしれません。ただし、ズレ落ちる心配はなく、またどのようなファッションにもマッチさせやすいでしょう。

片足用

片足だけストッキングに覆われるタイプです。片足のストッキングが腰のベルトで繋がっているタイプと、パンストのような形状で片足だけ布地がないタイプがあります。両足で履くよりも圧迫度合いが小さいこと、比較的着脱しやすいことなどがメリットです。

つま先なし

つま先部分の布地がないタイプもあります。つま先の布地の有無については、血行的には特に影響がなく、選び方は好みの問題になります。例えば、つま先が蒸れるのを防ぎたい場合、オープントゥの靴を履く場合などは、つま先がないものがマッチするかもしれません。

弾性ストッキングを履くタイミングと使い方

弾性ストッキングを履く基本的なタイミングは朝起きた後です。普通のストッキングの使い方と同じように、仕事や外出などの際に履いても問題ありません。血流が滞るのは立ち仕事などを行う昼間が多く、夜に足がむくむという場合も、その原因は昼間の血流の滞りにあることが多いため、昼間に弾性ストッキングを着用して血流をスムーズにすることが大切です。朝から夜にかけて着用し、入浴前に脱ぎます。なお、もし着用している途中で体調が悪くなったりしたら、一旦着用をやめて様子を見てください。

弾性ストッキングの履き方と使用のポイント

弾性ストッキングの履き方は、一般的なストッキングの履き方と少し異なります。まず最初にストッキングの中に手を入れて、かかとの部分の布地を内側からつまみます。かかとの布地をつまんだまま引っ張って、ストッキングの裏側を出します。このようにすると、つま先を差し入れられるようなスペースができるでしょう。そこに自分のつま先を入れます。その後は、足にそってストッキングを引き上げていきましょう。これで弾性ストッキングの着用完了です。

上手に履くポイントは、一般的なストッキングのように布地をたくし上げて履こうとしないこと。弾性ストッキングは布地がかたいため、布地をたくし上げて履こうとすると足が入れにくくなります。また、しわやたるみがあると、弾性ストッキングのはたらきが弱くなってしまうので、着用した後には1度全体をチェックしてください。履くときに立ったままだとバランスを崩してしまう危険性があるので、座ってゆっくり着用しましょう。なお、同じ弾性ストッキングを連続して履き続けると、摩耗が早くなり、破れやほつれなどが発生しやすくなります。弾性ストッキングをできる限り長持ちさせるためには、数足用意してローテーションで着用するのが良いでしょう。

弾性ストッキングを正しく履いて足の悩みに活かそう

弾性ストッキングは履きにくいものというイメージもあるかもしれません。しかし、正しい履き方さえわかっていればスムーズに着用することができます。また、さまざまな種類から自分にマッチしたタイプを選ぶことで、着用におけるストレスを軽減することも可能でしょう。ぜひ今回解説した内容を踏まえた上で、弾性ストッキングの活用を検討してみてください。

また、もう一方の『画像診断部門』ではMRIやCT、マンモグラフィ等の画像診断を行なっております。脳ドックや乳がん検診などのプランや費用は、下記リンクからご覧いただけます。

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