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下肢静脈瘤の症状と種類Varicose veins

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下肢静脈瘤の症状

下肢静脈瘤とは、足の血管が拡大して瘤のようになる病気です。良性ですが自然に治ることはなく、放っておくとだるさやむくみ、こむらがえりなどが日常的に起こるようになります。
また、進行すると湿疹や潰瘍、出血を起こすこともあります。

主な症状

長時間立ちっぱなしの状態が続いたときに、ふくらはぎのだるさや痛み、むくみが、睡眠中はこむらがえりなどが起こりやすくなります。また、湿疹や色素沈着などの皮膚炎、潰瘍、出血などの危険もあります。
ふくらはぎが疲れやすい、血管が膨らんでいる、足がつりやすくなったなどがありましたら、一度検査を受けることをおすすめします。

下肢静脈瘤の種類

静脈瘤には、さまざまな種類があります。
各々に応じて最適な治療法を選択する必要があります。
ここでは主な静脈瘤の種類について説明します。

伏在静脈瘤

症状が強くて、治療が必要となる可能性が高い代表的な静脈瘤です。
足の先から鼡径部に至る大伏在静脈瘤と、足の先から膝裏に至る小伏在静脈瘤があります。
これらは皮下脂肪の中でも深いところにあるので、表面からははっきりとわからないことがあります。
この場合、超音波(エコー)検査が有効です。治療には血管内焼灼術が用いられることが多いです。

側枝型静脈瘤

上記の伏在静脈に合流する枝の血管が、静脈瘤になったものです。
これは皮膚の直下にあるので、ボコボコした血管として目立つことが多いです。
スタッブアバルジョンや硬化療法の適応となることが多いです。

陰部静脈瘤

お腹の中の血管から発生します。そのため、妊娠時や月経時に卵巣や子宮に行く血液が増えると、症状が強くなります。
見た目の血管はあまり目立たないので、見逃されたり治療の必要がないといわれることがよくあります。
患者さま本人にとって、つらい静脈瘤です。多くの例では、硬化療法で対処できます。

網目状静脈瘤・くもの巣静脈瘤

皮膚の表面に近いところにできる静脈瘤です。
網目状静脈瘤は直径2mmほどの青い血管で、網の目のように分布しています。
くもの巣静脈瘤はとても細く赤紫色の血管が、くもの巣が張ったように広がって見える静脈瘤です。太ももやふくらはぎにできます。
くもの巣静脈瘤は、伏在静脈瘤に併発していることがあるため、超音波検査で表面から見えない太い静脈に異常がないか、確認が必要です。
治療するかどうかは基本的には、見た目の問題です。見た目が気にならないのであれば、積極的治療の必要はありません。
この静脈瘤が将来もっと太くなって、直径が数ミリ以上になることはありません。
治療法は硬化療法が主なものです。非常に細いくもの巣静脈瘤は、硬化療法ができない場合があります。

再発静脈瘤

「何年か前に手術を受けたが、よくならなかった」場合や、、「手術直後はよくなったが、また静脈瘤が出てきた」場合です。
原因として考えられるのは、手術したときには正常であった静脈が、後になって静脈瘤になった場合や、以前の手術で切り離した血管の間に新しい血管ができて再開通した場合、または進行した静脈瘤に硬化療法を行ったり、切除すべき静脈瘤を切除していなかったりといった場合などがあります。
最初にどんな適切な治療をしても、10年以上経つと10~20%の確率で再発は避けられません。
現在は、超音波検査で適切な診断をすれば、再発した静脈瘤の治療も可能です。

静脈性潰瘍

静脈瘤によって、足の皮膚が障害されている状態です。静脈瘤で最も重い状態です。
常に痛みがあり、出血したり浸出液が出たり、感染をおこして匂うこともあります。
皮膚の病気なので皮膚科受診されるケースが多く見られますが、いくら軟膏を塗って治療しても、原因の静脈瘤を治療しなければ、治りません。
仕事や日常生活に制限をかけることなく、通院で治療することが可能です。
治療には、潰瘍ができている部分を清潔に保ち、圧迫することが大切です。原因となる静脈瘤の種類は様々です。各々に応じた治療法を選択することになります。
この症例では、大伏在静脈瘤と下腿の不全穿通枝が、皮膚症状の原因となっています。

その他

以上のような症状が見られない場合でも、以下のような症状・不調がありましたら、一度当院にご相談ください。

・足の血管が浮き出ている
・足が重い、だるい、疲れやすい
・足の皮膚に湿疹や色素の沈着が見られる
・足が熱い、腫れている
・夜、寝ているとこむらがえりが起こる