深部静脈血栓症とは?どんな人がなりやすい?
ラジオロジークリニック扇町です。
当院は大阪市北区に位置し、各線梅田駅・大阪駅から徒歩15分の所にあります。
当院は大きく分けて2部門あります。
MRIやCTなどの画像診断を行なう『画像診断部門』と、下肢静脈の診察・治療を行なう『血管外科部門』です。
今回は後者の『血管外科部門』で診察している【深部静脈血栓症】について、ご紹介いたします。
目次
- ○ 深部静脈血栓症(DVT)とは?
- ○ どんな人が深部静脈血栓症になりやすいの?
- ・ピル服用中の方
- ・出産前後の方
- ・飲酒をされる方
- ・その他
- ○ 診断方法、治療
- ・診断方法
- ・治療
- ○ 最後に
深部静脈血栓症(DVT)とは?
主として、下肢の膝の中心やふくらはぎの筋肉にある血管が詰まる病気です。
この血栓が剥がれて肺に流れていくと、肺の血管に詰まって呼吸困難になり(肺塞栓症)、命に関わることがあります。
深部静脈血栓症が起こる原因は、心臓に戻る血液の流れが遅くなることです。
現れる症状としては、片足が急に腫れ上がって痛くなることが挙げられます。
どんな人が深部静脈血栓症になりやすいの?
次にあてはまる方が、深部静脈血栓症になりやすい、と言われています。
ピル服用中の方
ピルを服用すると、血液中のエストロゲン濃度が高まります。エストロゲンは血液を固める作用があるため、血栓ができやすくなります。
出産前後の方
出産時の出血から母体を守るため、出産前は自然に血液凝固機能が高まります。お腹が大きくなると腹腔内の静脈が圧迫され血流が悪くなり、血栓ができやすくなります。
飲酒をされる方
たくさん飲酒すると脱水状態になり、血液がドロドロになり、血栓ができやすくなります。
その他
喫煙される方や肥満の方も血栓症になりやすいと言われており、注意が必要です。
診断方法、治療
深部静脈血栓症の診断方法と治療について、ご紹介します。
診断方法
症状から深部静脈血栓症が疑われた場合、血液検査でD-ダイマー(※)を測定したり、超音波検査を施行して、深部静脈血栓症かどうか診断します。
※D-ダイマーとは?
血栓中のフィブリンという物質が溶解された際に生じる物質の一つ。この物質の量を調べることで、体内で血栓が形成されている、または形成された可能性の有無を推し量ることができます。
治療
まず、血液をサラサラにするお薬で血栓溶解療法を行ないます。その後、後遺症を残さない為に足を圧迫する弾性ストッキング着用が効果的です。
肺塞栓症も合併した場合は、血栓を早く除去するため、外科的手術やカテーテル手術を行なうことがあります。
早期の適切な治療が、後遺症や肺塞栓症の予防につながります。
最後に
下肢の痛みやむくみは、深部静脈血栓症以外にも様々な原因が考えられます。
かかりつけの主治医がおられる方は、主治医へご相談してみてください。
ご心配な方は、当院までお電話ください。
一緒に早期治療を目指しましょう。
(下肢静脈 専用電話)06-6809-6867
(月~金)9時~19時/(土)9時~17時